「転々と、夏」 北九州市青春小説

そう感じる。
 ――いつの時も、それが僕の大問題。

18歳の祥平は中学生の時に受けた傷をきっかけに無気力のかたまりとなったひきこもり。
そんな彼をなかば強引に外へ連れ出したのは『拝み屋』の伯父だった。
オカルト性ゼロの青春小説。

<フリーズドライ 雨之森散策>

蝉の鳴き声と、スニーカーが草を踏みしめる音だけが、そこにあった。

高校で同じクラスの春人と叶太は、
漫才コンビを組んでプロデビューを目指している。
夏休み前のある日、叶太は「帆柱ケーブルカーに乗りに行こう」と
春人に提案をする。

「呪いが『叶う』って変なの」 「そうかな」

しかし登山の目的はそれだけではない。
二人は一年前の夏祭り、屋台で手に入れた
「呪い」を持ったままだった。

<ハルカカナタ 山田佳江>